ニュースレターを始めました。Substackというサービスを使って配信していて、日英2言語の対応をしています。私がとった多言語でやるやり方のまとめと、その他の方法についても触れます。
ニュースレターを始めたきっかけはTwitterの急ハンドルぷりへの不安から。プラットフォームのご機嫌しだいで繋がりを失う恐れを目前にしてメールで届けられる強固さに魅力を感じたんですね。
Substackで複数の出版物
ニュースレターを一斉送信するための仕組みとしてSubstackを選びました。Substackは発行者は料金の負担なしに投稿の全文をメールに載せられるサービスで、バックナンバーはブログみたいに公開されます。RSSの配信もされたり必要な機能は全部付き。
2言語で配信する方法は何通りか考えられたのですが、私のベストは日英それぞれ計二つの出版物を運営することでした。一つの編集者アカウントで複数の出版物を管理できるので、力技で毎回日英それぞれをポストします。
もう一つの言語への「ホームページリンク」を貼る
せっかくこうやって多言語ページを公開するので互いにリンクを貼っておきましょう。Settings> Publication Details> Homepage linksというのを設定すると追加の欄に好きな内容を書いてトップに表示できます。ここに英語版には日本語で「🌐日本語版(Japanese version)」として日本語なら英語版へのリンクを貼っておく。こうしとくと、一見さんが見やすい言語の方を購読しはじめてくれるかもしれません。
パーマリンク設定
それとパーマリンク設定について、タイトルが英数だとタイトルのケバブケースが投稿のURLになるのですが、日本語タイトルだと初期値はランダムな4文字の英数になります。わたしは投稿ごとに設定をして、対応する投稿を同じYYYYMMDDの数字にしています。日英どちらにも同じパーマリンクを設定すると後々恩恵があるかもしれません。そして、ふたつの出版物のサブドメインを”en[サブドメイン]”と”jp[サブドメイン]”などとしておけば簡単に切り替えが出来て良さそう。切り替えをするのは記者と編集だけで読者には必要ないだろうけど。
別の方法
ふたつも出版を管理する以外に日英2言語で伝えるために考えられる方法として、ひとつの出版物の1投稿に日英順番に書く方法もあります。Substack巡りをしていたら日本の編集者の方でやってる方がぽつぽつ見つかります。でもこれは読みづらくて長い投稿になるほど離脱が増えるでしょう。
もうひとつ、ひとつの出版物の中で希望者に追加で配信するサブマガジンという機能があるので、メインの言語で書きながらもう一つの言語をサブで配信するという方法も考えられました。でもこれはメインの受け取りがサブ購読の前提のため、サブのだけ見たい読者さんに不便です。サブマガジンはマルチランゲージ用途には不向きでした。
ニュースレターのためにSubstackをやった感想
ニュースレターではメールを送るために購読者みなさまのメールアドレスを預かります。Substackではこれをエクスポートできるので、もしサービスが使い続けられなくなっても他所で同じ看板を掲げてニュースレターを続ける事ができるのが安心。はじめはニュースレターが送れるブログとしてNoteやFanboxの同類と思って始めたので、個々のアドレスが閲覧できて持ち出しできるなんて、とビビっちゃいました。配信者としてはもちろん購読者としても他の個人の編集者にメールアドレスが伝わることに注意して利用したいですね。
エディタは綺麗にまとまっていて、下書き保存もされるけどその表示がないのが不便。画像の前後に行を差し込む操作が不安定で、気合いでクリックしまくって行が始まる場所を探さないといけないのもイマイチ。
読者としては、おすすめや探索機能で見つかるニュースレターは大物記者が固定ファンに向けたものや収益化にギラギラしたものばかりで購読したいものが見つからない。
プラットフォームとしてクレバーな制度で運営されていますが、出版と購読の体験にあと少し気の利いたアップデートが来るといいなあというところです。
参考と出典
“Can I create multiple publications under the same account?” – support.substack.com