どうやらスケッチが大事らしい。
これまでスケッチらしいことをやったことがなかったのだけど、スケッチをとるようにしました。
きっかけ
Kenn Yap氏のビデオをみたのがきっかけ。このビデオは、初学者が目標として”カルアーツスケッチブック(後述)を作ること”を定めるのは不毛だぞ、というお話、だとおもう。でもこの批判のようなのはあくまでタイトル含めた釣り要素で、話の中でもっと大事なスケッチに対する姿勢を示している。
スケッチてのはあくまで本番のためのネタ帳みたいなもので、絵の始点となるものなんだ、というのがこのビデオでの話の髄。なるほどなー。
ーーカルアーツ [CalArts] という言葉は、『アドベンチャー・タイム』とか『スティーブン・ユニバース』、『おかしなガムボール』などのアニメのような遠近法や解剖学などの写実的要素を感じさせない、表徴化されたアートスタイルを指し、しばしば蔑称として用いられるみたいです。この”CalArts” が指すところは広がっていて、日本語では”落書き”が近いんじゃないだろうか(”落書き”タグ がついている本気絵のような無用に卑下する意味も含めて)。 CalArtsを題して投稿する若者ムーブメントがあって、上の動画では言及が(苦言が)されているようだ。ーー
カルアーツもいいけどそれがゴールならまず、スケッチをすべきはその元ネタで、出来のいい悪い抜きにして蓄積しましょう。それがスケッチということ。だそうです。目から鱗。
サムネイリング
うえの動画をはじめ、いろんなビデオを見ていると、スケッチでやることの一つに”サムネイリング”というのが挙げられていて、これがまた有用そう。
サムネイリングは本番より小さい枠を描いてその中に画面を確認したり、組み立てたりして描く工程。スケッチブックに図案をプールしておけたら、本番のカンバスでコネコネするより結果として早く目的の絵を作れてしまうというスーパーテクニック。役割とやることはラフと似てるけどラフ(粗い) とは言わず 小さく描くというのを指しているいい言い方だと思う。デジ絵でやってしまいがちなラフをカンバスに描いては消すというのはせずに、スケッチブックでやって履歴を残すのが有効。
本番カンバスで良くならないなあ、と絵をこねくり回すのはとてもしんどいーーなぜなら手順が誤っていたからだったんだ。どんな絵を描くにしても、スケッチブックかどこかに部品を描き溜めておき、構図も何通りか描いておくのが正解。このほうが早いし、楽。やらない手はない。
というわけで、これからはスケッチに取り組もうとおもいます。手始めに、スケッチ用筆入れのスタメン変更をした。
筆入れのスタメン変更
スケッチらしいものはまるでやってこなかったのだけど、用具は一組そなえていた。今回の意識改革以前はこのような面子。
B鉛筆、HB鉛筆、Hシャーペン、ボールペン、コピック(グレー)
鉛筆が何種類もあり、描いて消してをやる構成。これを、鉛筆を一つにして、マーカーを加え、
B鉛筆、HB鉛筆、Hシャーペン、ボールペン、コピック(グレー)、油性黒マーカー
というふうにした。もはやスケッチブックの上では、消して描いてを繰り返してきれいに描くことはせず、もっと手早くかたちにしようという編成に変えた。
絵を描く時に参照しやすいように、手帳サイズのスケッチブックを買おうかなと思う。いいスケッチブック(商品リンク)はいい値段するなあ。